栃木県の土木遺産

中岩ダム(中岩発電所)

出典:とちぎの土木遺産,P.145

令和 7 年度土木学会選奨土木遺産

中岩ダム(中岩発電所)

中岩ダムは、利根川水系鬼怒川の日光市高徳に位置する、アーチ型の重力式コンクリートダムである。
中岩発電所(出力4,600kW、使用水量33.39㎥/s)の取水ダムであるとともに、上流の鬼怒川発電所(出力127,000kW)の逆調整の役目を果たしている。
現在も東武鬼怒川線の車窓から垣間見ることができる中岩ダムは、曲線形重力式ダムという特徴的な形式の早期事例として、美しい曲線の意匠評価はさることながら、黒部ダム、下野軌道といった周辺のインフラ整備と関連した系譜評価が高い土木遺産といえる。

中岩ダム(中岩発電所)

  • 認定理由:中岩ダムは、鬼怒川水力電気によって大正期に建設された曲線形重力式ダムの早期の事例で、滑らかな湾曲線が美しい土木遺産です。
  • 所在地:栃木県日光市高徳
  • 完成年:1969(昭和 44)年 改造
  • 構造形式等:曲線重力式コンクリートダム
    堤高:26.26m、堤頂長:107.87m、堤体積:11,503㎥、洪水吐ゲート:6門
  • 管理者:東京電力リニューアブルパワー株式会社